Amore ed Affetto演奏会
Amore ed Affetto
イタリア語で、「愛」そして「愛情」を意味する言葉です。
イタリアのバロック時代の歌には、優美な言葉を情感豊かに表現する歌が多く、
その歌は、のちのオペラの始まりでもあります。
先日、チェンバロの山本真美さん、バロック・チェロの橋詰シャフィックさんと一緒に、
中之島のSalon de ぷりんしぱる において、
イタリア・バロック~愛の調べ~と題して、カッチーニ、フレスコバルディ、ヘンデルなどを演奏いたしました。
バロックといえども、少し年代の離れた曲。それによって演奏スタイルも異なります。
あまり経験したことのない初めての試み。
3人で、ああかなこうかなと相談したり、経験豊かな方々にアドバイスをお願いしたり、何かを創るという、楽しい充実した時間を過ごしました。
個人的にはあらためて、「芸能」について意識した年月を過ごしました。
あえて、音楽ではなく芸能としたのは、私自身が、歌うこと、というものを、あらためて考えさせられたこともあります。
歌は、人、そのものが、楽器です。その人から発せられる音、言葉、そして、楽器本体、つまりは人の表情、姿勢、装飾…
楽器奏者も同じと思いますが、それ以上に、人そのものに目がいくと思います。
魅力的な歌手は、歌についてはもちろん、歌う姿にも、一挙一動気を配り、また、演じています。今回、憧れの歌手に、そのあたりのレッスンをお願いしてみていただきました。
憧れの歌手の方から、素敵なアドバイス、そして、新しい発想をいただきました。
あらためて、やっぱりすごい、そして、魅力的。
彼女の域には、到底届きませんが、今回そのエッセンスを少しでも実現したいと思い、今回の本番は、歌の内容を演じながら歌いました。まるで小さなオペラのように。
楽譜を持つと興ざめですから、当然暗譜なのですが、イタリア語しかも古語。
ぎりぎりまで不安におそわれて迷っていました。毎晩の夢見も悪かったです。
そういいながらも、当日は覚悟を決め、本番は何とか歌いきることができました。
その力とエネルギーは、強力なサポートをしてくれた、仲間との信頼感。
私の疑問や悩みを一緒に考えてアドバイスをくださった、先生方。
演奏会をお手伝いしてくれた家族やスタッフ、そして、聴きにきてくださった、お客様。
事情で聴きにはこれないけど、応援の言葉をかけてくださった友人知人。
みなさんのおかげでした。
本当に幸せな時間を過ごさせていただき、また、「生きる」力をいただきました。
今回、今の私にできる精一杯のことは一応できたと思います。
今回、できなかったことは、またあらためて修行。
歩み続けます。
友人たちを前にポージング。やり切った安堵感で笑顔がはじけてます。(笑)
友人が時間を割いて、演奏会を撮影してくれました。
演奏会記録として、また、自身の振り返りにもなり、感謝でいっぱいです。
ここに、アンコールのみですが限定公開させていただきます。
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