喜び
レッスンは、
ピアノを通じて、音楽を通じて、「人」と関わっています。
生徒さんも、日々成長しています。
すぐには目には見えない事も、日々積み重なっていき、
いつの間にか、実力につながり、
気がついたら、できないと思っていたことが、すんなりとできたり。
そして、できたことに気がつき、自信につながり。
喜びにつながるまでには、たくさん時間もかかり、手間もかかります。
でも、そのように努力の末に、手に入れたものは、真の実力になります。
「どんなに時間をかけても、どうしてもこの曲が弾きたい」
普段使っているテキストよりも、ずっと難しい曲にチャレンジしている生徒がいます。
次回の発表会に向けて、昨年から取り組んでいます。
どこまでできるかな、と、思いつつ、これを乗り越えられたら、すごく自信につながる、と確信し、彼女のチャレンジを応援することにしました。
とはいえ、さすがに、まだ難しい・・・
言い出した本人、途中であきらめかけ、投げだしそうになっていましたが、
ここは、こちらがあきらめたらそこで終わってしまうので、何とか踏ん張りました。
その間、レッスン中は、いつもよりもかなり鬼っぽい態度で接したので、少々しんどい想いをさせたとは思いますが、おかげでかなり弾くことができるようになり、
今は、弾けるようになった、と、喜びと期待にあふれています。
乗り越えられて良かった。そして、それは彼女の本当の「力」です。
今、あじわう事ができた喜びを、これからも覚えていてくれるといいなと思います。
なんでも、すぐにはできません。
すぐにできることは、それまでに準備がかなりできてただけです。
できないことを、何が何でも無理にできるようになってとは言いませんが、
時間をかけて、丁寧に関わることを続けていれば、亀の歩みのように、いつかできるようになることもあるでしょう。
その時を待ちながら、日々を楽しみながら、続けていけるように。
そのために必要な働きかけをできるように、私自身も日々精進したいと思います。
「人」と関わる
その人が、必要としている事が何か、そのために自分に何ができるのか、
働きかけをした結果、何が返ってきたか、その意味は何か。
なかには、教えていただくような出来事もあります。
そんな私の喜びは、その「人」からかけていただいた言葉や笑顔です。
つまりは、喜びが喜び
小さな教室の、ちいさな出来事は、やがて大きな喜びに。
そんな気持ちで頑張ります。
写真の花は「射干」
花言葉は、「反抗」
反抗って、良くない言葉に感じる方もいると思いますが、
良い言葉でもあると思います。
自分を持ち、あきらめず、立ち上がり、粘り、貫く。
自分の信じた道をいく、自立心につながるからです。
この花が両脇に咲いている花道を、一緒に歩いた方は、過去の出来事や解消することができない悩み事で、さ迷っている私の心を励ましてくれました。
「何が正しいかなんてわからないよ、自分を信じてやったらいい、やってしまえばいいよ、和泉さんなら大丈夫、きっとできるよ、応援し続けるから、自分を信じて」
涙が出るほど嬉しい、直球の激励の言葉でした。
0コメント