祝
いずみピアノ教室は、年齢を問わず、趣味から受験まで、個人にあわせてのレッスンをおこなっています。使うテキストも違えば、レッスン方針も当然ながら個別対応です。
また、ピアノだけではなく、歌のレッスン、音楽の知識や、楽典、聴音などのレッスンも行っています。
一昨年から、音楽高校志望の受験生の、実技と聴音のレッスンを担当させていただいていました。
彼女は幼少の頃から、ピアノを習いにきていましたが、歌がすきなので、歌い手を目指して、声楽での受験です。
受験校の音楽の出題項目は、
コールユーブンゲン(範囲内から当日指定)と、コンコーネから2曲の課題曲
自由曲は、いくつかの中から1曲選択制、その他に、初見視唱、旋律聴音、和声聴音でした。
今回は、楽典に関しての筆記試験は特にありませんでしたが、基礎知識が備わっていないと、すべての事にきちんとした対応はできませんし、将来的には必要項目となりますので、そこもぬかりなく。
音楽教師として、過去に何人か音楽系の受験生の担当をさせていただき、みなさん志望校に合格という成果を経験してはいましたが、今までのすべて、ピアノまたは楽典の指導でしたので、声楽志望の受験生も、声楽実技の担当も初めての経験でした。
私自身も、近年、人前で歌を歌う機会が多くなり、また、声楽についての学びや研究は、常々熱心に取り組んではいますが、人に教え伝える事については経験が浅いので、ましてや受験となると慎重な面持ちにはなりましたが、しかし、幼少期からのお付き合いの彼女と、ご両親から、せっかくお申し出をいただいたのですから、覚悟を決めて、積極的に、そして精一杯取り組ませていただきました。
生徒さんも、ご家族も、私のレッスン方針に対して、信頼を寄せてくださり、また、レッスンの進行に対しても、送迎等ご協力してくださったので、私としてもレッスンをしやすく、また、思う存分に、私の思い描いたカリキュラムで、レッスンを進ませていただく事ができました。
実技の歌もさながら、聴音はコツをつかむまでが大変です。
当然ながら、普通科と同じく5教科の試験もあり、音楽の特別試験が重なります。受験対策にかけられる時間にも限りがあります。
大切な時間を無駄にしないように、ひとつひとつ理解を深めながらも、効率よく進められるように、と、こころがけました。
実技の自由曲も、日本語の歌ではなく、イタリア語の歌を選んだので、はじめは、イタリア語の読み方もちんぷんかんぷんで、かなり難しかっただろうと思いますが、何度も練習をして覚えてもらいました。
歌詞の内容も、一語一語把握して、意味をわかった上での表現で、語りかけるように歌うようにとお伝えしました。
幸い、この歌の内容の心理的描写を、彼女はすんなりと理解してくれました。
演劇やアニメが好きだからでしょうか・・・
本番試験では、楽しく歌えたとの事。さすがです。
私も頑張りましたが、何よりも、彼女のたゆまぬ努力が、この成果を生んだのです。
頑張れて、良い結果を出せてよかったですね。
この努力は、今後も宝物になりますし、いかされることでしょう。
そして、私としても、声楽を心得た者としての自信につながる、大切な出来事のひとつになりました。貴重な経験をさせていただいて感謝です。
志望校の合格おめでとうございます。
そして、このような機会を私に与えてくださってありがとうございます。
この先、音楽の理解をより深めて、追求して、真の音楽の喜びをあじわうことができますようにと心から祈ります。
いずみピアノ教室は、ひとりひとりを大切に、個人の状況にあわせて、その時に、その瞬間に、一番必要な、最適なレッスンを心がけています。
ひとりひとり違うものを持っていて、誰もが素敵な音楽家です。
それに気づいて、自立した上で、音楽に向かうことが大切な事と考えています。
より音楽的な喜びと、豊かな感受性をはぐくむ場所として、これからも続けていきます。
0コメント